家の中で使う道具
昔の家の中では、どのような道具が用いられていたのでしょうか?
ここでは、そんな家の中で使う昔の道具をご紹介します。
アイロン
まめちしき
- 贈答に用いられる「のし」は、火熨斗に由来します。火熨斗で伸ばしたように薄く切った干しアワビを「のしあわび」といい、かつてはこれが縁起物として贈答に用いられていました。やがてこれが簡略化され、アワビに見立てた紙を「のし」と呼ぶようになりました。
- アイロンは、英語でclothes iron(服の鉄)と言います。明治時代に炭火アイロンが日本に入ってきた際、この名称も日本に入ってきましたが、やがて日本ではclothes(服)が省略され、単にiron(鉄)と呼ばれるようになりました。
いずこ
まめちしき
- 一般には「えじこ」と呼ばれることが多く、「いずこ」と呼ばれることは少ないです。しかし、大空町の郷土資料台帳では「いずこ」と登録されているため、こちらの名称を用いました。
- ゆりかごとしての機能だけではなく、赤ちゃんが動き回ってケガをしないようにするベビーフェンスのような機能ももっていました。
行李
まめちしき
- 中国語で「行」は使者、「李」は役人を意味します。つまし、行李とは本来「役人の使者」という意味です。これが、役人の使者が遠方から訪れるさまから転じて「旅の荷物」という意味になり、これがさらに転じて「旅の荷物を入れる箱」という意味になりました。
- 旧陸軍では、弾薬などを入れるために行李を用いていました。
洗たく板
まめちしき
- 洗たく板にギザギザ面がある理由は、水と洗剤を少量だけためておくためと、洗たく物を固定しておくためです。洗たく物をこすり付けるためではありません。
- 洗たく板はヨーロッパで発明されたといわれています。日本に入ってきたのは明治時代ですが、一般に普及したのは明治時代末期から大正時代にかけてです。なお、洗たく板は英語でもwashboard(洗たく板)と呼びます。
- 洗たく板を楽器として用いることもあります。こすったり叩いたりしてリズムを刻みます。
ハエ取り器
まめちしき
- この形のハエ取り器は昭和初期によく用いられました。当時はまだ家庭用殺虫剤が一般的ではなかった時代でした。
- 同じ仕組みのものをペットボトルで作ることもできます。ペットボトルの横中央付近にハエの入口用の小さな穴をあけ、酒や砂糖水などを下のほうに入れた状態でフタをして立てておくと、ハエを捕獲できます。
- 他に殺虫剤を使わずにハエを捕まえる道具として、ハエ取り紙があります。これは、粘着物質を塗った紙にハエが触れると貼りついて動けなくなるものです。リボン状の形をしたものを天井からぶら下げて使用することが一般的で、現在でもたまに使用されます。
火消し壺
まめちしき
- 火消し壺を使って消火した炭は「消し炭」と呼ばれます。消し炭は普通の炭よりも火がつきやすいので、次に火をつける際の火種として用います。もちろん、完全に燃え尽きて真っ白になった炭は、消し炭としては使用できません。
振り子時計
まめちしき
- 振り子時計が正しく時を刻む仕組みは、脱振機の働きによります。脱振機には歯車がついており、この歯車の回転は時計の進み方と連動しています。振り子の動きに合わせて脱振機の歯車にツメが引っかかるようになっており、これにより歯車の回転(すなわち時計の進み方)が速すぎる場合はツメがブレーキになり、逆に遅すぎる場合はツメが回転を加速させることで、一定の速度で時を刻めるような仕組みになっています。
- 振り子が止まると時計も止まります。このため、地震などの災害時の揺れで振り子が止まると、その発生時刻で時計が止まります。災害発生時刻で止まった時計が、災害を記録する資料として保管されていることがあります。
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更新日:2023年03月31日