農機具

更新日:2023年07月25日

昔は、どのような道具を用いて農作業をしていたのでしょうか?

ここでは、そんな昔の農機具をご紹介します。

鍬について説明をしているイラスト

まめちしき

  • 土をくっつきにくくするために大きな穴が開けられた形状の鍬もあり、このような鍬は窓鍬と呼ばれます。
  • 備中鍬の刃先は2本のものから5本のものまであります。
  • 備中鍬という名称は、江戸時代に備中松山藩(現在の岡山県高梁市付近)の山田方谷が考案したことに由来します。ただし、それ以前にも股鍬と呼ばれる類似した鍬があり、備中鍬は股鍬を改良したものです。

プラウ

プラウについて説明をしているイラスト

まめちしき

  • 開拓直後の時期は、馬がまだ開拓地まで入ってこれなかったためプラウが使えず、人力で耕す必要がありました。
  • ジャガイモやアスパラなどを栽培する際に行う培土(作物の根元に土を寄せて盛り上げる作業)に用いるプラウもあります。これは、撥土板が左右両方にあり、土を寄せる形をしています。
  • 現在では、土が寄る方向を切り替えられるプラウもあります。このようなプラウは、リバーシブルプラウと呼ばれます。

ハロー

ハローについて説明をしているイラスト

まめちしき

  • トラクターの後ろに取り付けるタイプのハローは、ディスクハローと呼ばれる形状のものが一般的です。これは、皿のような円盤が多数ついており、この円盤が土を切り裂いて砕きます。
  • ハッカの除草を行うためのハローとして、東藻琴の八重樫長吉さんが発明した八重樫式除草ハローが東藻琴地区では普及しました。しかし、残念ながら大空町郷土資料室にはありません。

蛸足式直播機

蛸足式直播器について説明をしているイラスト

まめちしき

  • 蛸足式直播器は、1905年に東旭川村の農家・末武安治郎が考案し、ブリキ職人・黒田梅太郎が製作しました。このため、「黒田式直播器」とも呼ばれます。
  • 手での直播よりは楽になったとはいえ、直播したところに泥がかからないように慎重に歩きながら作業する必要がありました。このため、現在のような機械での田植えに比べると、はるかに重労働でした。

すじつけ器

筋付け器について説明をしているイラスト

まめちしき

  • この筋付け器は、歯車がついた比較的新しいタイプです。古いタイプの筋付け器は、グラウンド整備に使うトンボに爪がついたような形をしており、田んぼの中を引っ張って爪で線を引きました。
  • 筋付け器以前には、田植え定規や田植え縄を用いて目印をつけていました。田植え定規は、木などで出来た筒状の道具を転がすことで目印をつけるものです。田植え縄は、縄をまっすぐ引っ張って目印をつけるものです。いずれも、かつては大空町でも用いられていましたが、残念ながら大空町郷土資料室にはありません。

苗舟、苗かご

苗舟と苗かごについて説明をしているイラスト

まめちしき

  • 北海道ではあまり用いられませんでしたが、実際に人が乗って苗などを運ぶ舟もありました。

稲刈り機

稲刈り機について説明をしているイラスト

まめちしき

  • これと同様の稲刈り機は、現在も販売されています。家庭菜園のような狭い田んぼや、機械が入りにくい場所などで使用されることがあります。
  • バインダーは、刈り取りと結束を自動で行います。コンバインは、これに加えて脱穀と選別も自動で行います。

脱穀に使う道具

脱穀に使う道具について説明をしているkラスト

まめちしき

  • 唐竿は豆や麦の脱穀に使います。千歯こきと足踏み脱穀機は米の脱穀に使います。
  • 千歯こきは江戸時代から使われるようになりました。それ以前は、こき箸という長い箸で稲ワラをしごいて脱穀していました。

唐箕

唐箕について説明をしているイラスト

まめちしき

  • 現在では、箕を用いて穀物を選別することはあまりありません。しかし、屋外清掃の際にチリトリとして箕を使うことは現在でもよくあります。このため、箕は現在も販売されています。
  • 唐箕は中国で発明されました。「唐」とは中国のことで、唐箕とは「中国から入ってきた箕」という意味です。
  • 現在使われているコンバインでの穀物選別も、基本的な原理は唐箕と同じです。コンバインはコンバインハーベスター(Combine Harvester=複式収穫機)の略で、刈り取り・脱穀・選別を一度に行うことを意味する名称です。

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