住民説明会開催結果(広域中間処理施設整備の検討状況について)

更新日:2024年12月17日

令和6年10月2日に東藻琴農村環境改善センターで現在、整備に向けて検討を進めている斜網地区での廃棄物広域中間処理施設について住民説明会を開催しました。

62名の参加をいただき、多くのご意見・ご質問をいただきましたので紹介します。

当日は会場の閉館時間の都合で終了してしまいましたが、今後も説明会やご意見ご質問をお受けする場を設けていきたいと考えています。

内容

  1. 廃棄物広域中間処理施設(焼却とメタンガス利用の複合施設)整備の検討状況
  2. 質疑
開催場所・日時
場所 日時

東藻琴農村環境改善センター

令和6年10月2日(水曜日)

午後6時30分から午後8時40分

ご意見・ご質問一覧

※当日お受けした質問で同内容のものを集約したり、回答の補足を追記したものがあります。

No

質 問 ・ 意 見

回 答

1

令和3年12月に第1候補として打診を受けた後、即、東藻琴の1本に絞って決められたのでしょうか?

打診を受けた後、以前から施設更新のために想定していた場所を検討しました。具体的な場所を提示して意見を伺ったのは、令和4年9月以降になります。

また、この時にもご意見を伺っただけで、決定はしていませんので、即、現在の場所に絞った訳ではありません。

その後、色々なところで説明させていただき、また、斜網地区広域でのごみ処理基本計画案のパブリックコメントでも反対意見がなかったことから、具体的な建設地として決定しました。

2

令和3年12月の打診の後、2か月後に上東、末広、旭台の役員に説明していますが、なぜその3自治会にすぐ説明に行ったのでしょうか?決まっていたからではないのでしょうか?

この3自治会は、今の焼却施設が供用開始してから、大気質の検査結果などは、広報の周知より前に回覧で周知するなど、出来るだけタイムリーに焼却施設の状況をお知らせしている地区です。

今後焼却処理の方法が変わるかもしれないということで、広域の検討をしていることと、大空町が打診を受けてるということのみ、まず説明させていただきました。

3

大きな焼却処理施設があれば、雇用はあるかもしれないが、大きな焼却施設があったら、移住や観光で来たい人がいても来なくなります。

道内・近隣にもっと大きな焼却処理施設は多数あります。施設があるという理由で人が来なくなるということは無いと考えています。

有益な施設と思ってもらえるように検討を重ねていきます。

4

1市5町のごみが全部集まってくるのは反対です。皆いらない施設だから、東藻琴に押し付けたのではないですか?

集まってくるのは、燃やすごみだけで、ごみ全体の半分強です。それも処理後、各市町に搬出されるので、東藻琴には残りません。

また、災害等で停電になっても一定程度電力等のエネルギーを供給でき、減容にも効果が高い有益な施設で皆さんにとっても便益施設だと考えています。

東藻琴地区・女満別地区と分けた考えは一切持っていません。町民皆さんの生命、身体、健康、財産を守り、更に生活環境を守るということが町の責務と思っています。

5

住民説明会、議会への説明と言っても、決まったことを伝えているだけではないのですか?

町民の皆さんには、意見・疑問を頂きたく説明会を開いたり、説明に伺ったりしています。

議会にも町民皆さんの代表ですので、整備にあたっての考え方を説明したり、位置を実際に見ていただいたり、協議を重ねた上で理解を頂いたと思っています。

6

運行ルートは市街地区を避けるとのことですが、農繁期に大型車がどんどん走られると絶対に迷惑です。

1日あたり40台ほど増えると想定しています。1時間あたりだと5台から7台くらいなので、大きな影響は無いと判断していますが、必要な道路の整備を行い対応したいと考えています。

7

実際に収集車が通る所が市街地区でなくても、その道路は人の住んでいる所に必ず繋がっています。影響は絶大です。

影響が小さくなるように考えていきたいと思っています。

予想される影響などについて、今後も意見を伺っていき、対応を考えたいと思っています。

8

一度建てると未来永劫ここにごみが来るのではないですか?

広域でごみ処理を行うとなれば、将来、それぞれの市町がどのような役割分担を担っていくのかも協議しなければなりません。未来永劫という考えは持っていません。

9

メタンコンバインド方式は、個々の市町の事情というより、企業の意向のもとに進められた方法なのではないでしょうか?

単に焼却する施設より、更なる減容化、維持管理費の低減、エネルギーの獲得が可能な施設であり、将来、より高い再資源化の可能性がある施設と各市町で判断し、採用した方法です。企業の意向ではありません。

10

コンサルタント会社の計画に沿った方法で進んでいるのではないですか?

コンサルタント会社は、各地の廃棄物処理施設の情報、技術面・環境面の情報、国・道に提出する資料作成のノウハウがあったりしますので、広域協議の中でお手伝いをいただいているという立場です。

協議会からの要望に応じて作業をしていただいていますので、コンサルタント会社の計画に沿って進めているということはありません。

11

メーカー、コンサルタントに負けない知識を持っていないと、丸のみしなければならなくなると思います。

それぞれ専門の知識を持った職員もいますので、連携しながら検討していきます。

12

施設の建設場所は、距離的に東藻琴がほぼ中間とのことですが、排出ごみ量の中間の網走市にするべきだと思います。そうしなければ、運搬に余計な費用が掛かります。

ごみの量で、各市町の役所、役場を基準にして考えると、網走市の丸万あたりがごみ量の中心になっています。

ごみの運搬距離・量のどちらを考慮しても、建設場所と決定させていただいた場所は、各市町の運搬の負担面からみてバランスがとれていると考えています。

13

直接搬入が可能ということのメリットが分かりません。

直接搬入が出来ない場合は、通常の収集車での収集のみになります。分別の間違いがあり直したときや通常より多くごみを出さなければならないとき、収集日に事情があって出せない場合など、直接搬入出来ないかという問い合わせがご本人やご家族から多くなってきています。

14

メリットとしてコミュニティーの場の提供、見学施設の充実、視察対応ということが挙げられていますが、大空町のメリットなのでしょうか?

ごみの分別の必要性、再利用・再資源化の必要性や考え方等を広く知ってもらったり、それを未来を担う子ども達の学習の場、コミュニティーの場としても提供出来ることは、今後のまちづくりに有用だと感じています。そのような施設が大空町にあるということはメリットだと考えています。

15

こういう施設は大体大都市にあるものです。やはり量が基準なのではないでしょうか?東藻琴には何のメリットがあるのでしょうか?女満別のメルヘンの丘でも良いのではないですか?

東藻琴地区・女満別地区と分けた考えは持っていません。現焼却施設の更新を考えている中で、候補として検討し、皆さんに何度も説明し、決定した場所です。

また、地理的・量的にも矛盾のない場所だと判断しています。

16

排熱の利用は、ほとんどが施設内でロードヒーティングや手洗いに使う程度ではないですか?

他の場所で使うとするとどのように持って行くのですか?

排熱の利用は、現状、施設内の冷暖房、ロードヒーティング、給湯に活用することを考えています。

熱の利用は、温水を管で流す方法や、蓄熱した物をトラック輸送する方法がありますが、コスト面なども考え、その他どのような利用方法があるのか検討は継続します。

17

発電が出来ても施設内の電力として使用するのみでは、メタンコンバインド施設を作るより買った方が安いのではないでしょうか?

発電量は、現在の見込みで施設稼働分のすべてを賄える量ではありませんが、停電時にも、一定程度電力を供給し続けることが出来ます。

また、購入電力量が減りますので、長期的に見て全電力を購入するより安価になる見込みとなっています。

18

この中間処理施設に関する説明を、各自治会で行ったり、広報誌に掲載したりしているとのことですが、知りませんでした。反対意見がなかったのは、1市5町のごみが全部集まってくるということを町民が知らなかったからではないですか?

広域でのごみ処理施設ということは、最初の段階から伝えてきているところです。

また、すべてのごみではなく、可燃ごみのみで、それも処理後は、各市町に持って行ってもらうということになっています。

19

ごみ処理事業は、負の部分を検討した上て、認めざるを得ないということだったのでしょうか?

まずごみ処理施設は迷惑施設ではないという認識でいます。また、必要な施設ということで整備することとしました。

20

道外のからの観光客から、北海道では、ごみを出す場所がないため魅力が無くなったという話を聞きます。有料化にして受け取るということも考えられると思います。

北海道の方針なのでしょうか?

北海道から指導などがある訳ではありませんが、北海道には多くの観光客がいらっしゃいます。中には、その場所の分別のルールを守っていただけないケースが一定量あったことから、受け取らないという方法がとられる場合があるのだと思います。

道の駅やキャンプ場等でも今後、分別の指導や有料ごみ袋を販売して、引き取るということも考えていかなければならないと思っています。

21

町から人口を増やす、住みよい環境を作るという話を聞きますが、移住者を増やすという考えの中では、藻琴山からの景観にごみ処理場があるのは、マイナスイメージなのではないでしょうか?

人口を増やすのは、全国的な傾向から見ても難しいと考えていますが、就業や通学、観光など町に関わる交流人口を増やして、移住に繋げていきたいと考えています。

整備の仕方を色々検討していますので、マイナスイメージとならない方法をこれからも考えていきます。

22

網走のある資料をみると、広域の可燃ごみの量や内容、メタンコンバインド処理の処理経路など色々書かれています。今回の資料では、内容が不足のように感じます。

もっと詳しく分かりやすい資料を提供できるようにします。

23

大空町として必要な施設であるなら、東藻琴地区だけではなく、女満別地区も両方でこのような場を設けて説明して欲しいと思います。

両方の地区で説明会を開催して、町民の方々の考えを聞いていきたいと考えています。

24

良い悪いは別として、ごみ処理施設は、絶対に必要な施設だと思いますが、不信感を持っている町民もいます。全員賛成とはならなくても、せめて理解されるまで、粘り強く説明の時間を持って欲しいと思います。

これまでも、町民の方への説明を重ね、議会とも協議を重ねてきた上で決定し進めてきました。

引き続き、皆さんに説明させていただき、理解を頂けるように努力しながら、進めていきたいと考えています。

25

進めても構いませんが、広域処理を東藻琴で行うなら、今の生ごみも分別している東藻琴の方式に他の市町に切り替えてもらいたいと思います。東藻琴にメリットとして例えば、東藻琴の負担金をゼロにするのでここで整備させてくださいというのであれば良いと思います。

将来、生ごみの分別・収集が難しくなってくることも見据えた中で決定した方式です。

メタンコンバインド方式は、生ごみや一部の可燃ごみも発酵させ、エネルギーを得ることが出来る方式です。

各市町と一緒に処理をしていくにあっては、資源物の考え方だったり、出すごみの量を減らしていく努力ということを、しっかり伝えていきたいと思います。

26

町長や担当の職員は、何年かしたら変わるかもしれません。今後問題が起きたときに当時の町長・担当者が保証しなければならない制度があれば、メタンコンバインド方式はやらないのではないですか?

メタンコンバインド方式の技術は確立していると思っています。当初心配なこともありましたので、この方式で進もうというのは、1市5町の首長、議会の中で検討し決まったものです。

稼働した際には、きちんとガスが発生して電気を生み出すことが出来ているかということは、注視していきます。

27

メタンコンバインド方式以外の他のタイプの焼却施設との比較をしたのでしょうか?

焼却処理施設単独の場合と、メタンコンバインド方式との比較を行って決定しました。

28

雇用が見込めるということですが、どの程度なのでしょうか?

メーカーの技術職も含めて30人程度の雇用が必要と想定しています。

29

無害な施設ということをきちんと示して欲しいです。万が一のことがあって、川や湖、サケの孵化場などへの影響が心配です。漁協からはOKを貰っているのでしょうか?

漁協からは、排水は処理後でも河川放流はダメと言われています。下水道接続であればOKとの回答を貰っています。

また、道路等から河川への土砂流出対策も条件となっています。

30

発電によってどのくらいの電力が賄えるのですか?

施設規模にまだ検討部分がありますので、具体的に説明できませんが、ランニングコストを低減させることが出来る施設です。

31

協議会の事務局や各市町の担当も同席して欲しいと思います。

協議会の担当者にも直接皆さんの声を聞かせていただける場を設けられるようにお願いしたいと思います。

32

メタンコンバインド方式は、減容率向上のためではなく、エネルギー回収率の目標達成のためだけに考えた方式ではないですか?

エネルギー回収率の向上目的は当然ありますが、ごみの燃焼率向上も見込める方式です。また、昨今のエネルギーの自給自足に向けた方式の一つとして検討された方式です。

33

国がごみを使用した発電を奨励するようになって、建設費が2.4倍に維持費が1.4倍に跳ね上がったと聞きましたが、そのようなことは検討しましたか?

国では循環型社会の形成・持続可能な社会づくりと地球温暖化対策を関連付けて政策を行っています。その取り組みの一つとして、広域でのごみ処理、ごみを利用した発電があります。

そのための施設整備にあたって、従来より費用が高くなることがありますが、所得の区域外流出を小さくする、エネルギーの自給自足に一歩近づくなど区域内でのメリットも大きいと考えています。

34

やらなければならない事業だと思いますが、1市5町の首長に来ていただき、大空町に整備したいという話を聞かせてもらいたいです。

1市5町の首長で、皆さんの前で意見を伺う機会をお願いしたいという話をしてみます。

この記事に関するお問い合わせ先

住民課
〒099-2392 北海道網走郡大空町女満別西3条4丁目1番1号
・0152-77-8071(住民グループ)
・0152-74-2191(ファックス)

住民福祉課
〒099-3293 北海道網走郡大空町東藻琴360番地の1
・0152-67-7112(住民グループ)
・0152-66-2423(ファックス)
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