大空町の新しい高校づくり

2017年5月16日

新しい高校づくりにおける現状と背景

 大空町には、町立の東藻琴高校と道立の女満別高校があります。

 女満別高校は昭和26年に「北海道美幌高等学校女満別分校農業科」として、東藻琴高校は昭和28年に「北海道美幌高等学校東藻

琴分校農業科」として設置認可を受けて開校し、これまで農業後継者を養成し、卒業生の多くは本町の農業従事者となっています。

 その後、女満別高校は道立の普通科高校として、東藻琴高校は町立の農業科高校として、地域に根差した教育の実践によって、多

くの町民から愛される高校となっています。

 しかしながら、町内をはじめとした近隣市町の中学卒業者数の減少により、両校への入学者数は年々減少し、ここ数年は定員を割る

状況が続いています。

 

  イメージ

●東藻琴高校と女満別高校の入学者数の推移 (人)

  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度

東藻琴高校入学者数

28 31 20 23 22 14

うち町内中学からの入学

 4 2   3  7  3  2
女満別高校入学者数 40 58 25 13 28 16
うち町内中学からの入学 17 26 13 11

 

 

大空町の高等学校教育を考える協議会の設置

 こうした現状から、大空町の大空町の未来を担う人材育成及び高等学校教育に関して充実した教育環境を確保するため、「大空町の

高等学校教育を考える協議会」を設置し、平成18年度から協議を行ってきました。

 

  構成員

委員

 

町内中学校PTA・町内高校PTA・町内高校同窓会・女満別高校振興協議会・教育委員会

顧問

 

議会議長・議会産業建設文教常任委員長・教育委員会委員長

オブザーバー

助言者

町内中学校長・町内高等学校長・オホーツク教育局

 

 

 「大空町の高等学校教育を考える協議会」では、両校関係者による意見交流を重ね、それぞれの高校の存続・要望活動を展開してきま

したが、生徒数の減少や中学生の多様な進路希望の現状を踏まえ、2つの高校の統合に向けた協議を開始し、方針を定めて町民の皆様

からの意見を募りました。

 

年度 主な協議内容  
平成18年度  ・協議会設立 ・両高校の紹介 ・意見交換

意見交流期間

平成19年度  ・公立高校出願状況と今後の対応
平成23年度  ・間口確保対策検討

存続・要望の

活動期間

平成24年度  ・女満別高校2間口要望活動
平成26年度  ・町内中学卒業者と町内高校入学状況の確認
平成27年度

 ・公立高等学校配置計画の検証 ・中学生及び保護者へのアンケート調査

 ・新しい高校づくり素案協議開始 ・広報誌で内容周知(意見公募)

 ・ふれあいトークで内容周知

 ◎発展的に1校に統合する考えとする

統合へ向けた

協議の開始

 町民周知・意見公募期間

 

平成28年度

 ・高校の形態の検討

 ◎町立の全日制の考えとする

 ・学科の検討

 ◎総合学科、コミュニティスクール、平成32年開校の考えとする

 ・広報誌で内容周知(意見公募)

 ○町民説明会(11月) 意見聞き取り

 ・ふれあいトークで内容周知、意見聞き取り

 ・町民の意見を踏まえた論点整理と最終協議(7つの方針)

 方針協議

 

町民周知・意見公募期間

 

 

町内中学生及び保護者に対するアンケート調査

 新しい高校づくりにあたり、「大空町の高等学校教育を考える協議会」では、町内の中学生及び保護者を対象にアンケート調査を実施

しました。

 

●アンケート調査の実施状況

 

 実施年月日: 平成27年7月13日から7月23日まで

 対象者    : 大空町内の中学生及び保護者

 配布数    : 全体  434部

           中学生 217部 (女満別中学校 145部  東藻琴中学校 72部)

           保護者 217部 (女満別中学校 145部  東藻琴中学校 72部)

 回収数    : 352件 (回収率 81.1%)

 

 アンケート結果

   町内中学生・保護者へのアンケート調査(316KB)

 

 

町民から寄せられた意見の内容

 平成28年11月に実施した町民説明会や12月から2月にかけて例年実施しているふれあいトークにおいて、町民の皆様から様々な

意見が寄せられました。

 

●11月に実施した町民説明会の開催状況 (参加者合計 76名)

 

開催日 地区 会場 参加人数
平成28年11月24日 東藻琴地区 西倉自治会館 5人
末広自治会館 12人
農村環境センター 30人
平成28年11月25日 女満別地区 大成公民館 7人
旧豊住小学校 6人
役場庁舎議事堂文化ホール 16人

 

 町民説明会の配布資料(876KB)

 

 

 

 ●12月から2月にかけて例年実施しているふれあいトークでも新しい高校づくりの内容の説明をしました。

     町内23会場    522人の参加者

 

  

●町民から寄せられた意見の内容 

 

会場等 意見の内容
町民説明会

 2つの校舎について 総合学科について 財政負担の増加について 生徒確保について 

 東藻琴高校を存続すべき 教員体制について 全日制と定時制について 

 高校の偏差値について 公立高校配置計画について

ふれあいトーク

 町の財政への影響について 2つの校舎について 総合学科について 生徒確保について

 道立で存続すべき 公立高校配置計画について 存続は断念すべき

個人からの意見

 賛成する意見 反対の意見 他の町民の関心度は? 地元からの進学率は?

 統合しても生徒が来ないのでは? 経済的理由から残してほしい!

 

 

町民の意見を踏まえた「大空町の高等学校教育を考える協議会」の協議結果

 「大空町の高等学校教育を考える協議会」では、様々な立場から寄せられた町民意見の論点整理を行い、特に意見が多く教育の内容や

教育環境に関与するもの、教育の質に大きな影響を及ぼすと思われるものについて重点的に協議を行いました。

 

 

●「大空町の高等学校教育を考える協議会」における重点協議結果

 

重点協議事項 意見の内容
総合学科について

学科の内容と町民アンケート(中学生・保護者)を検証し、両校の素晴らしさが継承でき個性に応じて将来を選択できる総合学科が相応しいと考えます。

また、教職員による進路指導が充実しており、一人一人に行き届いた教育ができることも最大の利点です。

2つの校舎について

教育の本質から議論し、学校のコンセプトたる学科を「総合学科」とした中で教室数の不足から両校舎を使用する結論に至ったものです。

また、両地区の地域性を学ぶ機会ができ、生徒が地域を好きになることは先駆的な取組として考えることもできます。

教員体制について

法律に準じて教職員の定数を定めることになっているため、教育水準は確保され、さらに総合学科は、学科や単位数で教職員が加算される仕組みになっています。

また、町立であることから独自に定数を定めることが可能なため十分な教職員数を確保できると見込んでいます。 

高校存続の可否について

高等学校教育は「社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させる」ことを目標としており、高校が地域とともにある教育を展開することで、地域に支えられた生徒たちが、地元に就職したり、進学して見聞を広め、大空町の担い手になることは十分期待できると考えています。

 

 

 町民の意見を踏まえた「大空町の高等学校教育を考える協議会」が導き出した7つの方針

町民から寄せられた意見を踏まえ、「大空町の高等学校教育を考える協議会」では改めて協議を行い、次の7つの方針を導き出しました。

 

  

 1.少子化による社会的背景に伴い、両校の発展的統合を図る

 2.大空町の教育方針を反映させるために、町立の高校とする

 3.大空町に相応しい高等学校教育を実践するため、全日制の総合学科とする

 4.新しい高校は「地域とともにある高校」としてコミュニティ・スクールとする

 5.教育水準の維持向上のため、教職員数の適正な配置を図る

 6.生徒や教職員の負担を十分考慮したうえで、両校舎の有効活用を図る

 7.平成32年の開校を目途に、北海道教育委員会との連携を図る

 

 

 

  大空町の新しい高校づくりにおける町民説明会の開催

 

 大空町の新しい高校づくりにおける町民説明会を次のとおり開催しました。
 町民説明会では、これまで「大空町の高等学校教育を考える協議会」が協議を行ってきた経過や中学卒業者数の減少状況、町内高校

への地元進学率等について説明しました。

 

 

開催日 会場 参加人数
平成29年3月21日 女満別研修会館 38人
平成29年3月22日 東藻琴農村環境改善センター 64人

 

 3月町民説明会配布資料(2MB) 

 

 

 また、町民説明会では、新しい高校のあるべき姿やコンセプトについて説明しました。大空町の人口ピラミッドで将来的な担い手不足の

状況を確認し、町の課題を解決できる人材を育成する内容を示しました。

 

conseputo.jpg

 

 

 

今後の進め方 

 

 3月に開催した町民説明会において、その内容を説明し理解を求めましたが、賛成の意見がある一方で、従来の高校のまま存続を望む

意見も出ているところです。

 大空町が目指すべき新しい高校は「地域とともにある学校」として町民の皆様の支えが必要になります。

 こうした状況から、今後は、存続を望む方々などと協議する場を設けることを考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

生涯学習課
電話:0152-74-2111